この本が欲しい(読みたい)ベスト10

 このページの本が欲しくて遍路を続けているといっても過言ではないでしょう。オークションや古本販売専門サイトでもめったに出ません。たまに出ても高額すぎて手が出ません。いつかどこかの新古書店で格安で見つけたいんですが、難しいですね。持ってないのでもちろん画像はありません。

順位 書名 著者名 出版社等 コメント
第一位 アパッチ野球軍 
全6巻
画:梅本さちお
作:花登筺
少年画報社
ヒットコミックス

1971年初版発行
 昔、テレビアニメでやっていたアッパチ野球軍の原作まんがです。部落差別の表現が見られて復刻できない作品です。30年以上前のこの版でしか読めないので相当高額です。一度読んでみて、アニメと比べてみたいです。
第二位 ばらの坂道
全3巻
ジョージ秋山 汐文社
ホームコミックス

S50年初版
 実はこの1巻は10数年ほど前、古書店で安く買って読んでます。当時は貴重な本だとは知らなかったので、すぐに売っちゃいました。ビンテージだと知ったあとで、偶然貸本落ちの2巻を見つけて持ってますが、ぜひ全巻揃えて読みたい一品です。
 精神疾患の方に対する差別表現が見られて、これも復刻できない作品です。
(今は全2巻で復刻されました)
第三位 桑田次郎傑作選
全7巻
桑田次郎 朝日ソノラマ
サンコミックス

S54〜56年
初版発行
 @シンゴ    Aマスカー・ブルー  B囚人船
 C暗闇の眼  D大魔境  Eインテリ五エ門
 F豹マン

  以上全7巻です。1冊でもいいので読んでみたいです。実は某地方都市の専門店でセットで売られているのを見たことがあるんですが、1冊4千円平均の2万8千円でした。買えなかった。
(今は@〜Eはゲットしました)
第四位 ゴッド・アーム
全5巻
画:桑田次郎
作:梶原一騎
双葉社
パワーコミックス

S54年初版
 実父の手でサイボーグになって蘇った天才空手家と悪の組織との戦いを描いた作品。梶原版8マン。ヒットしていないので失敗作だとは思いますが、読んでみたいです。1冊千円くらいなら専門サイトで買って読むんですが、そんなに甘い値段ではない。
マンガショップ
マンガショップシリーズ

2004年初版
 2009年7月、購入、読了。

 1976年〜77年、週刊少年サンデー連載。・・・ということは少年サンデーコミックスとして単行本化されて、「まことちゃん」や「サバイバル」の横に並んでいたかもしれなかったのか・・・。ナチス・ドイツや脳髄移植を扱っていたりして、あまり一般受けはしそうにない作品でした。読めて満足です。
第五位 アシュラ
上下巻
ジョージ秋山 立風書房

S47年初版
 当時、人肉食に代表される残虐シーンが社会問題になって未完となった作品。幻の最終回は’81年の少年ジャンプに掲載。
 これは復刻版が出ていますが、それさえも見つかりません。当時の尺度でどういったシーンが残虐とされたか読んでみたいです。
日本文芸社

S62年発行
 2005年1月に読了。おいちゃん、おおきに〜。

 立風書房版は未完なので、この版で読みたかった。これが昭和45年〜46年少年マガジンに連載されていたのか〜。う〜ん。度重なる抗議に疲れたジョージさんが2ヶ月間失踪したのか〜。う〜ん。
  「生まれてこなければよかったギャア〜
第六位 おとこ道 全2巻
(悪童編・青春編)
画:矢口高雄
作:梶原一騎
サンケイコミックス

S48年初版
 矢口高雄の初期の作品。梶原一騎との取り合わせが妙。
 戦後のヤクザ組織の親分とその息子の人間的成長を描いている。連載中、在日朝鮮人を「第三国人」と呼称する場面が問題になり中途半端な形で連載が終わった。サンデーコミックスでも出ている。最近、復刻版が出たのでどこかで見つけたら買います。しかしコレクションしたいのは昔の版です。
道出版

2001年初版
 2004年3月20日、某古書店で2冊1300円で購入。買ってすぐ読了。

 予想通り、熱い、熱い漫画でした。梶原節が唸りまくってました。こんな漫画(原作)を描ける(書ける)作家はもう出ない。
第七位 3丁目が戦争です 画:永井豪
作:筒井康隆
講談社  発行年は知りませんが、たぶん昭和40年代後半だと思います。マンガではなく絵本です。当時、当然書店の絵本コーナーに置かれたはずなので、永井ファンも筒井ファンも見逃してしまったのか、現在恐ろしく高額です。古書店に行くと絵本コーナーも必ず見るんですが、ない。ちなみに新古書店の絵本コーナーもたまにお宝本をゲットすることがあります。
洋泉社

2004年初版
 2006年7月、某新古書店で購入し読了。左が少し渋めのカバーの画像です。このカバーを外すと、本体には右の永井さんの絵が・・・。こっちのほうがいい。
 内容は、「さすが筒井康隆だな」という感じです。子供が読むには表面的には、過激で問題がありそうに思わせておいて、その実は、子供たちにしっかりと「戦争」について考えさせる絵本です。もちろん永井さんの絵も最高にいい。
第八位 超犬リープ 画:桑田次郎
作:平井和正
秋田書店
サンデーコミックス

S42年初版
 このサンデーコミックスも欲しいですが、サンワイド版が完全版なので、読むのはサンワイド版で読みたいです。どちらにしろ高くて手が出ないので、いつか発見したい一品。
 よく行く近くの田舎の新古書店数件は、サンワイドならいまだに時々見つけられるので、いつかこれもゲットできるかも。(ゲットしました)
第九位 座頭市 平田弘史 朝日ソノラマ
サンコミックス

S42年初版
 最近この歳になって初めて平田弘史作品を読んで、こんな面白い漫画があったのかと感動してます。どの作品も歴史考証がしっかりしていて名作です。
 そんな中でこの初期サンコミックスの座頭市が一番読んでみたいです。たぶんこれも復刻できないんだと思います。
マガジン・ファイブ

2004年初版
 2005年2月、某新古書店で購入、すぐにじっくり読了。

 「なるほど」とうなずける内容でした。堪能できました。第二話の『座頭市海を渡る』では四国の讃岐が舞台になっていた。表紙絵もサンコミのオリジナルと同じ絵なので嬉しい。
 
第十位 学園番外地
全2巻
永井豪 少年画報社
ヒットコミックス

S45年初版
 永井豪ファンがコレクションを増やしていって、最後に行き着くのがこれらしいです。復刻版が出れば買って読むんですが、出ていないと思います。


漫画と差別表現について

 古本まんがの中には、差別表現が見られて、現在復刻できない作品が多く存在します。復刻されても問題の部分を削除したり、言葉をかえて復刻されているものも多くあります。

 例えば、名作佐武と市捕物控のトップコミックス版とサンコミックス版を読み比べると、前者で旅の盲目の按摩師集団の見開きのページが後者では削除されていたり、題名自体が変更されていたり。また名作柔道一直線では、アイヌ出身の選手が出てくる章が復刻版ではごっそり削除されていたりします。

 もちろん現在の人権感覚の尺度に合わせて、作者の承認の上で過去の出版物の問題部分を削除・変更することに異論はありません。ただ現在の人権感覚があまりにも言葉自体に意識を集中しすぎているような気がします。言葉自体に神経質になりすぎて、その作品の本質(テーマ)を見ていないような気がします。
 
 人間が人間である以上、差別心や残虐性といった悪い心は誰の中にもあるはずです。そこで、漫画という仮想の世界で道徳や倫理、日常生活のルールを踏み外して、現実では倫理からはずれていることの疑似体験をすることは、精神開放作用や悪い心の浄化作用があるのではないでしょうか。

 つまり息抜きも必要ということです。

 ただ、そう考えて今の時代のコミックを見てみると、確かに言葉自体は極端には問題ないように思われますが、作者がいったい何を読者に伝えたいのか意味不明で、青少年がそれを読むと、逆に差別心・残虐性・女性蔑視を助長することになりそうなコミックが多いように感じます。

 漫画の中の言葉自体にこだわるよりも、その作品の本質を見極めることが大切ではないでしょうか。